取引所ではドルの代わりとして、DeFiでは貸し借りの基礎資産として使われます。インフレが激しい国では、自国通貨の代わりの貯蓄手段にもなっています。
価値を保てるかどうかは、裏付けとなる資産と発行体の信頼性にかかっています。
裏付け資産の仕組み
テザー社のUSDTとサークル社のUSDCが二大ステーブルコインで、現金や短期の米国債を準備資産としています。原則として1トークンにつき1ドル分の資産を持つ仕組みです。ほかに、暗号資産を多めに担保にするDAIのような方式や、アルゴリズムだけで価格を保とうとする方式もあります。
価値が崩れた例
2022年5月、アルゴリズム型ステーブルコインのUSTが崩壊しました。実際の準備資産を持たず、LUNAとの交換の仕組みで価格を保っていたため、数日のうちにUSTもLUNAもほぼ価値を失いました。以後、裏付け資産のないステーブルコインは高リスクとみなされています。
日本の制度
2023年6月施行の改正資金決済法で、法定通貨に価値が連動し額面で償還されるステーブルコインは「電子決済手段」と位置づけられ、発行は銀行や資金移動業者、信託会社などに限られることになりました。仲介には電子決済手段等取引業者としての登録が必要です。2025年には国内で円建てステーブルコインの発行も始まりました。
送金時はネットワークに注意
同じUSDTでも、イーサリアム上とトロン上では別物として扱われます。送るネットワークを間違えると取り戻すのは困難です。送金前に必ず確認しましょう。